大切な人たちをふたりの結婚式にお招きするための招待状。紙の招待状と同じく、オンライン招待状にもいくつかのルールがあるので、それを踏まえた上で文面を考えるのがポイントです。マナーデザイナーの岩下宣子さんのアドバイスを基に、オンライン招待状の文面の基本構成とマナーをご紹介。そのままコピーして使える案内文例もぜひ活用してください。【解説】「オンライン招待状」案内文の基本構成・マナー基本の構成に従って句読点を付けずに仕上げる招待状の文章を自分たちで作成する人も多いと思いますが、構成が分かれば意外とスムーズ!【1.頭語】頭語(とうご)とは「謹啓」「拝啓」など招待状の頭に書く言葉です。[3]の結語と対になっていて、「謹啓」には「謹白/謹言」、「拝啓」には「敬具/敬白」というように使う言葉が決まっています。目上の人や上司など、より丁寧な印象を与えたい場合は謹啓を使うといいでしょう。※「ますます」など、再婚を連想させるため、結婚式の場ではふさわしくないとされている重ね言葉ですが、結婚する側が相手やゲストに使う分には全く問題ありません。【2.ご招待の文面】おもてなしの気持ちを込め、結婚式を挙げること・出席してほしい旨を丁寧かつ簡潔に伝えましょう。普段のお礼やこれからも親しくしてほしい旨などを伝えたい場合はこの部分に盛り込むのが礼節です。【3.結語】前述同様、「謹啓」には「謹白/謹言」、「拝啓」には「敬具/敬白」など、頭語とセットになった言葉を選びます。ここからは、差出人別や状況別のパターンで、そのままコピペで使える案内文例をご紹介。丁寧かつ礼儀も重視したフォーマル版と、柔らかめな単語も使用したカジュアル版を用意しているので、おふたりの結婚式の雰囲気に合わせて、適切なものを使用してください。[A] 差出人が ふたりパターン1.ベーシック①謹啓皆さまにおかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げますこのたび私たちは結婚式を執り行うこととなりました日頃お世話になっております皆さまに感謝の気持ちをこめてささやかながら披露パーティを催したく存じますご多用中誠に恐縮ではございますがぜひご出席くださいますよう心よりお待ちしております 謹白パターン2. ベーシック②皆さまにおかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げますこのたび私たちは結婚式を執り行うこととなりました日頃お世話になっております皆さまに感謝の気持ちをこめてささやかながら披露パーティを催したく存じますご多用中誠に恐縮ではございますがぜひご出席くださいますよう心よりお待ちしておりますパターン3. ベーシック/入籍後※「入籍」はすでにある戸籍に入ることです。しかし本記事では便宜上、結婚を入籍と表現しています。拝啓皆さまにはますますご清祥のこととお慶び申し上げますこのたび私たちは〇〇年〇月〇日に入籍いたしました日頃お世話になっているたいせつな皆さまをお招きしご報告とごあいさつをかねましてささやかな結婚式を挙げたいと思っておりますご多用中恐縮ではありますがぜひご出席くださいますよう心よりお待ちしております 敬白パターン4. ベーシック/人前式謹啓皆さまにはますますご清祥のこととお慶び申し上げますこのたび私たちは結婚式を挙げる運びとなりましたつきましては日頃お世話になっている皆さまに証人としてお立ち会いいただき人前式を行いたく存じます皆さまには私たちの想いをご理解いただきふたりの門出を見守っていただければ幸いでございます挙式後は心ばかりのうたげの席をご用意いたしましたご多用中恐縮ではありますがぜひご出席くださいますよう心よりお待ちしております 謹白パターン5. ベーシック/出産後拝啓皆さまにはますますご清祥のこととお慶び申し上げます私たちは昨年婚姻届を提出し新しい命を授かりました第1子〇〇〇と申しますつきましては遅ればせながらこのたび私たちは結婚式を挙げる運びとなりました〇〇〇の紹介ならびにささやかながら披露パーティを催したく存じますご多用中恐縮ではありますがぜひご出席くださいますよう心よりお待ちしております 敬白パターン6.食事会・カジュアルウエディングなど拝啓このたび私たちは結婚式を挙げることになりましたつきましてはごあいさつをかねて日頃よりお世話になっている皆さまのお立ち会いのもとささやかなパーティを催したいと思いますご多用中恐縮ですがぜひご出席くださいますよう心よりお待ちしております 敬具 [B] 差出人が 親パターン7.ベーシック謹啓皆さまにはますますご清祥のこととお慶び申し上げます(新郎親氏名) 長男 (新郎名)(新婦親氏名) 長女 (新婦名)との婚約が相整いましてこのたびは結婚式を挙げる運びとなりましたつきましては幾久しくご懇情を賜りたくごあいさつならびにささやかながら披露パーティを催したく存じますご多用中誠に恐縮ではございますがぜひご出席をお願いしたくご案内をいたします 謹白パターン8.ベーシック/入籍後※「入籍」はすでにある戸籍に入ることです。しかし本記事では便宜上、結婚を入籍と表現しています。謹啓皆さまにはますますご清祥のこととお慶び申し上げます(新郎親氏名) 長男 (新郎名)(新婦親氏名) 長女 (新婦名)は〇〇年〇月〇日に入籍をしこのたびは結婚式を挙げる運びとなりましたつきましては日頃からお世話になっている皆さまへごあいさつならびにささやかながら披露パーティを催したく存じますご多用中誠に恐縮ではございますがぜひご出席をお願いしたくご案内をいたします 謹白パターン9.ベーシック/媒酌人あり謹啓皆さまにはますますご清祥のこととお慶び申し上げますこのたび(媒酌人名字)様のご媒酌により(新郎親氏名) 長男 (新郎名)(新婦親氏名) 長女 (新婦名)両名の婚約が相整いましてこのたびは結婚式を挙げる運びとなりましたつきましては皆さまにより一層のご指導を賜りたくささやかではございますが披露パーティを催したく存じますご多用中誠に恐縮ではございますがぜひご出席をお願いしたくご案内をいたします 謹白[C] 差出人が ふたりと親の連名パターン10.ベーシック/本人が主謹啓皆さまにはますますご清祥のこととお慶び申し上げますこのたび私どもは結婚式を挙げることになりましたこれまでのご厚情に改めてお礼申し上げますとともに今後ともご指導ご厚誼をいただきたく披露パーティを催したく存じますご多用中誠に恐縮ではございますがぜひご出席くださいますよう心よりお待ちしております 謹白〇〇〇〇(新郎氏名)〇〇〇〇(新婦氏名)ご多用のところ誠に恐縮に存じますがふたりのためにお力添えいただきたく お願い申し上げます〇〇〇〇(新郎親氏名)〇〇〇〇(新婦親氏名)パターン11.ベーシック/親が主謹啓皆さまますますご清祥のこととお慶び申し上げます(新郎親氏名) 長男 (新郎名)(新婦親氏名) 長女 (新婦名)の婚約相整い結婚式を挙げる運びとなりましたつきましては幾久しくご懇情を賜りたくごあいさつならびにささやかながら披露パーティを催したく存じますご多用中誠に恐縮ではございますがぜひご出席をお願いしたくご案内をいたします 謹白〇〇〇〇(新郎親氏名)〇〇〇〇(新婦親氏名)おいそがしいところ恐縮ではございますが日頃お世話になっております皆さまにご出席を賜りたくお願い申し上げます〇〇〇〇(新郎氏名)〇〇〇〇(新婦氏名)